理事長所信

2022年度理事長
第53代理事長 及川 武晴
「地域ってなんだろう」
「繋がりってなんだろう」
「人ってなんだろう」
「幸せって何だろう」
「生きるってなんだろう」
大げさかも知れないけど、青年会議所に入会してから
僕はそのことを常に考えるようになった。
何故生きているのか。
何故、何のために活動しているのか。
そんなことを考える毎日だ。
青年会議所運動の根底にあるのは「明るい豊かな社会 の実現 」である。
では明るい豊かな社会 の実現とは何だろうか。
結論から言うと僕は、明るい社会とは「笑顔」があふれる地域づくりと考える。
愛想笑いではなく、作り笑いでもない、心の底から笑える時間がどれだけあるか。
どれだけ沢山のひとが、心の底からにじみ出る笑顔で日々を生きているだろうか。
とても単純なことだけど僕はそう思う。
「明るい豊かな社会を築き上げよう! 」
「自分たちの地域を元気に盛り上げよう!」
そうは言うけれども、
地域の未来を語る前に、まずは自分の会社の未来をしっかり描けているのだろうか。
周りの人達の幸せを考える前に、身近にいる自分の大切な人を幸せに出来ているのか。
そして自分自身を、ちゃんと大切にしてあげられているのかどうか。
明るい豊かな社会とは、笑顔あふれる地域づくりである。
笑顔あふれる地域をつくるのは、紛れもなく人の「心」である。
まずは自分たちが心の底から笑っていられる人間でありたい。
自分が心から笑えれば、身近な大切な人に思いやりを持って接することが出来る。
そんな人たちが一人、また一人と増えていけば、おのずとこのまちは笑顔溢れる地域になる。
お互いが相手を思いあえる、地域を目指していきたい。
生きるってのは、何回呼吸したかじゃない。
何回、心の底から笑えたかだ。
【一緒に泣きあい一緒になって笑いあう】
「繋がり」と「感動」をまちづくりのテーマとして2009年にスタートしたOneLoveフェスタは、以降毎年継続してきました。新型ウイルスの影響により開催が危ぶまれた2021年は、なかなか人と会えない時だからこそ「繋がり」をテーマにし開催しました。そこには「自分たちのまちは自分たちでつくる」という創始の理念を次に繋げていくという意味も込められています。
OneLoveフェスタの本来の目的は何だったのか。本質をしっかりと理解し、地域の皆様と一緒に事業の構築を行い本当の意味での感動を地域の皆様と共有します。
【まちの未来】
僕たちがまだ子供だった頃に、先輩たちが将来を考え創り上げてきたまちに今僕たちは生きています。そのことを絶対に忘れてはいけない。
この地域に生まれ育つ子ども達が、このまちに対する誇り、希望、郷土愛を持ち、未来のこの地域を牽引するリーダーが生まれることを願い我々は活動していきます。
笑顔、思いやり、そして感謝。子どもたちがそれらを感じ経験できる機会を創出し豊かな心を育むことが、このまちの明るい未来に繋がっていきます。
【JCとまちの繋がり】
地域を牽引していく存在である我々青年会議所が、笑顔あふれる地域をつくるためにはまずは「地域に必要とされている組織」である必要があります。現在、果たして僕たちはそのような存在になり得ているだろうか。外から見たJCと内から見たJCは違うというのは入会4年目の僕が感じている事です。もう一度自分たちの活動をしっかりと地域に認知、理解して頂けるように活動していく事が重要です。
地域に必要とされる組織となるべく、JCの価値を明確にし、その活動を通して伝えていくことで、目には見えない信頼や地域との絆を育みます。
【持続可能な組織づくり】
我々の活動の根底にあるのは「明るい豊かな社会の実現」であるため、この組織を存続させていくことはとても大切なことです。その為には財政管理能力の向上は必須です。「入るを量って出ずるを制す」という言葉が現代も語り継がれている通り、入ってくるお金をいかに予測し支出を考えるかがとても重要になります。
組織存続のため財政管理能力の引継ぎと運営基盤を強化させる機会が必要です。
【身近な人の幸せから】
域が明るく豊かであるためには、まず家庭が幸せでなければなりません。僕たちが日々の青年会議所活動に情熱をもって取り組めるのは、大切な人の支えや理解があってこそで、それを決して忘れてはいけない。
幸せとは笑顔であり、感謝という気持ちを持つことです。支えてくれている人の心のケアと感謝をしっかり伝える機会を創出します。
【結びに】
地域づくりは人づくりである。
もっというと、人の「心」が地域を作っている。
笑顔あふれる地域をつくるのは、紛れもなく人の「心」である。
吉田松蔭の言葉に以下のフレーズがある。
『人が、人である理由は「心」にある。
そして人は、人の心に触れることによってのみ、進むべき道を見つけることができる。
人であることの喜びは「尽くしたいもののために尽くせること」である』
僕たちは何のために生きているのか。
目の前の人のために尽くすためではないだろうか。
目の前の人に愛を持って接することではないだろうか。
そこから生まれる感謝を素直に伝えること。
そんなささやかな幸せを一人一人が感じて言葉にし、行動に移していけば
笑顔あふれるまちが自然と出来上がっていくのだと思う。
目の前の大切な人を笑顔にしよう。
笑顔になったその人はきっと、他の誰かを笑顔にするだろう。
大切な人の笑顔の輪を繋ぎ、この愛の循環こそが明るい豊かな社会を実現させてくれると信じている。
~笑顔のリレー~
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1、まちづくり委員会 (5月.8月.10月)・地域の若者達と地域生徒が参画する「OneLoveフェスタ」の実施・地域に住まう人たちの笑顔が生まれ伝播していく事業の企画実施
- 2、青少年育成委員会(3月.9月)・小学生の郷土愛を育む思い出づくりの企画実施・自然の中で体を動かしながら仲間への思いやりリーダーシップを育む例会の企画実施
- 3、ブランディング委員会(4月.6月)・青年会議所の価値、江刺青年会議所の魅力の明確化・会員拡大につながるブランディングの確立
- 4、組織運営対策室(2月.11月)・持続可能な組織をつくるための組織運営力の強化・持続可能な組織をつくるための会計と法務を学ぶ機会の提供
- 5、事務局(1月.8月)・例会、総会、理事会運営、その他諸会義における案内・出欠確認・対外への広報活動、マスコミを活用した宣伝
- 6、三役会(7月.12月)・支えてくれる家族や関わる地域の皆様への感謝、活動を知って頂くための機会の創出・JCメンバー間との交流を目的とした例会の実施